ある日訪問すると、いつ息をひきとるのかと思うばかりの病状に、すっかりうろたえて医師を頼みにかけずりまわりました。
その日、帰りに寄ってみると、デイサービスへ遊びにいってしまって留守になっております。
安心するやら、ガッカリするやら、複雑な気持ちで帰ってまいりました。
このおばあちゃんは、玉ねぎの天ぷらが大好物で、かならず2日分をつくらせます。
その都度涙をこぼしながらの料理です。
そして里芋の煮付けもつくってほしい、といいます。
泥つきの芋を買ってこさせます。
そしてお鍋いっぱいに煮ておきます。
いくらおいしそうに煮えても、けっしてその場ではたべません。
・・・あとでひとりでたぺるのです。